断酒と病気 断酒37日目
いつも、自分の個人的な話を書いてみても、ちっともつまらないので、
アルコール依存症(2015年5月から名前が変わってアルコール使用障害)に関係がありそうな内容を今日は書きます。
プライマリケアでできるアルコール依存症の早期発見と介入①
をという発表を見つけました。うまくリンクが貼れず、ご興味があれば、タイトルで検索してみてください。
2012年9月に沖縄協同病院の小松先生がどこかの学会で発表したものです。
スライド形式で見ていくので少し読みやすいです。
スライドの2ページ目の男性の内科外来の多くはアルコールがらみのものが多い。
高血圧症患者の36% がアルコール症(注)
心疾患患者の36 %
肝障害患者の84%
高脂血症患者の77%
糖尿病・耐糖能異常患者の69%
痛風・高尿酸血症患者の60%
注:定義内容はICD-10のアルコール有害使用+依存症とほぼ同じ
(仙台市郊外の一内科クリニックでの開院2年半の外来初診患者4271名の全数調査1989年)
まあ肝臓系はわかる。
糖尿病の次に書いてある耐糖能異常というのは、わかりやすく言うと糖尿病予備軍?
高脂血症(脂質異常症)痛風も多い。
次にこれらの病気が断酒によって、どれくらい効果(治る、生き延びられる、進行が食い止められる)があるか?
やっぱりただ断酒するより、「どれくらい断酒で自分が得をするか?」も数字で見てみたい。
上記で引用したスライド9ページ目より
*慢性・進行性・致死性の病気であり、
いったん壊れた脳内のブレーキは現代医学では修復できない。
アルコール依存症の5年生存予後は下記のとおりで
(国立久里浜アルコール医療センターでの大規模な追跡調査4)
断酒・準断酒群 問題飲酒群
アルコール依存症のみ 93% 70%
ア症+糖尿病 88% 22%
ア症+肝硬変 86% 19%
きちんと治療しなければ、進行がん並みの5年生存予後である。
おおー、断酒・準断酒って5年生存予後(5年後に生きているかどうか)に大いに貢献します。
断酒ってただやめるだけではなく、生活習慣全体を変えなくてはいけないので、
単にお酒を飲みにいかない。買わない。だけでなく・・・
宴会をなるべく回避する。宴会でソフトドリンクで盛り上がる。
落ち込んだとき、疲れたとき、眠れないとき、ストレスMAXのとき・・・とか、
いろいろとても大変だけど…
お酒と医療費にお金と時間をたくさん費やし、周りを不幸にするよりは、
健康で幸せな人生が開けるかもしれない。(遠い目)
今日も一日断酒でいきまーす。
今日も読んでくれてありがとうございました。